COLUMN
コラム

  • 事業継承の取り組みへの想い

    今、国内では年間9千件程度のクリニックが廃院や休診をされています。

    ここ数年で、その数は、信じられない程多くなっています。

    現在、弊社にご相談を頂いている案件の殆どは先生ご自身の高齢化によるものか、ご病気が理由となっています。

     

    だからこそ今、私は早めに次の世代、次の方にバトンを渡すための試みを提案したいと思っています。

    今診られている患者さんを路頭に迷わせることなく、確実に次の先生へ引き継ぐことができれば、みんなが安心できるという、私たちの真摯な思いです。

     

    廃院や休診となるクリニックが増加している一方で、新規開業の流れは旺盛で、コロナ禍の影響がある中でも、年間5~7千件程度となっています。

    しかしながら、現在国内には既に10万件のクリニックがあり、過当競争の時代となっております。

     

    そのため、開業しても成功するとは限りません。

    開業して1~2年の間、肝心な集患に苦労するケースは少なくありません。

    その点、優良な事業継承案件にて開業する場合は早期から安定的な経営とその先の発展が見込めます。

     

    成約事例

     

    〇2022年の成約事例をご紹介します。

     

     ご相談をいただくほんの半年前までは、まだまだ現役で続けるご意思があり、強気の発言もあった先生でしたが、それから半年も経たずして、クリニックを次の先生へ引き継ぎたいとのご相談を受けました。

     

    ご自身の癌を克服された後のことでしたが、やはり体力と気力の低下に気づかれた瞬間だったと思います。それから弊社は約1年という時間かけて、後を継がれる候補の先生を丁寧に探しました。

     

    ご相談いただいた先生の想いに寄り添い、慎重にお引き合わせを進め、クリニックは無事三人目にご紹介した先生に引き継がれることとなり、ご相談いただいた先生にも、そして引き継がれる先生にも、大変お喜びいただくことができました。

     

    〇このクリニックは、開業から20年以上に亘り地域医療を守り、また多くの患者さんから慕われておられました。一時は年間の医療報酬は1.4億円以上あり、コロナ禍にあっても患者さんに求められる、そんな地域に愛されているクリニックでした。

     

    〇課題は、不動産でした。テナントであればのれん代だけで済みますが、土地と建物の不動産が含まれていました。物件は2億円です。

     

    一般的には、開業される先生が十分な資金を持っておられないのが普通です。

    そのため、弊社で市場調査資料、現クリニックの分析、新クリニックの事業計画等を周到に準備の上、金融機関に提示しました。結果として、2行から融資の承諾を得て、この事業継承が成功しました。

     

    〇事業継承の重要な点は、出来る限り早めの対応を行い、譲る先生と譲受先とを適切に調整することですが、これが非常に難しいのが現実です。

    双方の調整を、情熱を持って対応してくれる会社を見つけることが事業継承を成功させるためのキーだと考えています。

     

    弊社は地域医療を守るために、またこれまで頑張って来られた先生のために多角的に貢献することをお約束いたします。是非、お気軽にご相談をいただければ幸いです。

一覧へ戻る